6月27日、最終プレゼンをおこないました。今回の課題は「佂座町町家を再生する」。受講生9名の図面提出はすでに終わっていたのですが、この社会情勢で集まることができず、ようやく可能な方々3名が集まっていただきました。それぞれ自由な発想と思い入れが盛りだくさんでとても興味深いものでした。

今回印象的だったのは、通り庭や火袋の空間をいかした提案が多かったことです。高度経済成長期、土間を上げ、2階の床を広げて、部屋を確保しようとしていた動きとは違って、若い方々は魅力的な場所と考えているようです。改めて京町家の空間の良さと活かし方について考えさせられました。

今期は第1回目が大雨で中止となるなど、受講生の皆様には大変なご苦労の中、最後まで取り組んでいただきました。今後も実践などの活動に参加しながら、京町家設計への理解を深めていただき、次の世代につなげてほしい、と期待しています。