京町家は京都のまちなかにある住まい(家)、歴史と文化を受け継いで きた住まいのかたちには先人の知恵と工夫がたくさんつまっています。 単に古いから京町家が大切なのではありませんし、それが京町家を保全 する理由でもありません。現代の暮らしにふさわしい、健全な改修をお こない、未来につなげていくことを考えています。

近年、京都中心市街地の地価がバブル期以上に高騰しています。それに 伴い固定資産税が大幅に増額されており、町家の維持保全にとって大き な障害となりつつあります。このような現状に危機感を覚え、京町家再 生研究会では、税制、財政、オーバーツーリズムなど多方面から専門家 を迎えて勉強会を重ねてきました。京町家の未来を皆さんと一緒に考え ていきましょう。

京町家を改修して活用する事例が一般的なものとなってきました。飲食 店や宿泊施設などの活用事例も増えています。京町家設計塾では、実際 の改修事例に触れながら、京町家の本来のあり方、伝統的な形やその意 味を理解していただくことを目的としています。また、応用講座の京町 家設計オタク塾では、職人さんの工房等に伺い、お話をお聞きしながら 京町家の実際を学んでいます。